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Shota Maehara's Blog

原発と神の義 第二講話―神の国とその義を第一に求めなさい

Posted by Shota Maehara : 4月 22, 2012

「そういうわけだから、何を食べるか、何を飲むか、何を着るか、などと言って心配するのはやめなさい。こういうものはみな、異邦人が切に求めているものなのです。しかし、あなたがたの天の父は、それがみなあなたがたに必要であることを知っておられます。だから神の国とその義とをまず第一に求めなさい。そうすれば、それに加えて、これらのものはすべて与えられます。」(マタイ6章31~33節)

先に私は、キリスト教の聖書の中でも非常によく知られた次の言葉、「人はパンのみで生きるにあらず、神のことばによって生きるのである」を取り上げた。

一般にこの言葉は、キリスト者をも含めて、「人は生きていくためにパンと同時に神のことばを必要としている」という意味に誤解されている。つまり、「神は我々に生きるパンが必要なこともよくわかって備えてくださる、神は決して神のことばだけのことを言っているのではない、ありがたいことですね」、という風に解釈されているのだ。

しかし、このようにこの聖句を解釈していると、人はいつしか現実のパンを手に入れることを最優先し、神のことばを実践することを半永久的に後回しにする傾向があるのではないかと私は自戒をこめて危惧する。宗教者ですらそうなのであるから、一般の信仰のない人たちは言わずもがなであろう。

例えば、私はこのところよく話題にされている、福井県の大飯原発を再稼働させようとする問題もさることながら、新聞で見かけた次のような記事に衝撃を受けた。東日本大震災の津波被害を受けた宮城、岩手の沿岸自治体では、堤防の高さを当初計画より引き下げる動きが出ているそうである。どうやら、日本三景の一つ、松島湾に面する宮城県松島町などで、観光業に打撃を与えるという理由から、景観を損ねる高い堤防に反対しているとのことであった。そして、これは本当かは知らないが、もうそんなに高い津波は当分来るはずもないからという声もあるという。

これに対して、あなたはどう思われるだろうか。原発停止は採算が合わない。コストがかかりすぎると言った経済学者と同じ論理が見られるのではないだろうか。この町は、観光で潤っているのだから、生きていくためにはそれを中心にして考えていかねばならないと。そして、またもや人間として本当に大切なことは後回しにされていくのだ。すべてはこの論理である。とりあえず社会を回していかなければならない。それがまともに回っているかは後回し、二の次の問題であるというような。

私はこの話を聞いた時、ここには自分の子どもや孫の世代にまで危険が及ばないようにしたいという考えが微塵もなく、そこにあるのはただ今の自分たちの欲だけだと憤りを感じた。

私はこの震災や原発の問題は、「経済」とは独立した、別個の領域の問題であると考える。つまり、採算が合うか合わないかではなく、例えば「福島」のような汚染されて人が住む場所を離れねばならないような土地を、祖国日本の地に可能性にしてももう一つ作ってよいのか、という観点から組み立てられるべきものであると考える。そして、今回こそはわれわれはパンという経済の論理に引きずられて、大切なもの、友人、家族、祖国、何よりも神のことばを守ることを後回しにすべきではない。

ただ同時に民主党の原発行政に反対する意見があるということに希望を見出す。なぜなら私も含めて日本人は時に多くの間違いを犯すが、他者の痛みに共感するという素晴らしい感覚を持っているからである。それはいわば神から授かったギフト(贈り物=才能)であり、その尊い感覚こそが、政治や企業の愚を糺す力強い流れを生み出すと私は信じている。

政治の本質とは信仰と同様に「決断」の問題である。確実な根拠もなく、それに対しては自分自身で全責任を負わなければならない。それゆえ非常に困難なことではある。しかし、今でなければいつ我々は正しい方向に舵を切れるというのだろうか。もしこの国がこのままことなかれ主義で進めば、子々孫々にまでその代償は測りしれなく大きいものになるだろう。

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コメント / トラックバック2件 to “原発と神の義 第二講話―神の国とその義を第一に求めなさい”

  1. 謙治 said

    第2話を拝読いたしました。ありがとうございました。「パンは必要だが」この問題は、パンが必要かとは違う観点で考え、判断すべきであるというのが、とてもよく理解できました。今後、生きていくうえでの様々なことを決断していく時、極めて大事な視点であることを教えていただきありがとうございました。

    • Shota Maehara said

      どうぞ神の愛があなたの心にも豊かに注がれますように。そして、私を導いて下さった人たちや、主にすべての栄光が帰されますように。

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