永遠に自己啓蒙する理性の働き
Posted by Shota Maehara : 8月 30, 2011
啓蒙主義しかないという岩井さんの考えに、ぼくは賛成です。たとえば、カントは啓蒙主義者ですが、啓蒙主義にたいしてさえ啓蒙的であって、いわば、その「理性の越権」を批判している。いうなれば、アドルノの「啓蒙の弁証法」を先取りしている。実際いって、「超越論的」ということは、啓蒙主義的です。啓蒙主義の徹底しかない。ディコンストラクションも本当はそうで、デリダはいわば永久啓蒙主義者です。(柄谷行人+岩井克人「貨幣・言語・数」『資本主義を語る』所収)
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