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Shota Maehara's Blog

休息と労働について

Posted by Shota Maehara : 6月 7, 2009

アダムとエバ“神はその第七日目を祝福し、この日を聖であるとされた。それは、その日に、神がなさっていたすべての創造のわざを休まれたからである。”―「創世記」 第二章第三節

旧約聖書の創世記では神は創造の七日目に休息をとられた。また、出エジプト記でもモーゼの十戒の中に同様の教えが刻まれている。神は人間への愛によって、労働から解き放たれているべき安息日をお与えになり、またその日の糧をもお与え下さったのである。だから人間は日曜には肩の荷を下ろし、主とその教えに向き合い、感謝を捧げるべきである。その結果、私たちは月曜の朝の仕事をまた順調に始めることができるのである。

それは単に神の教えと言うだけでなく、医学的にも人間の生命のリズムにあっている。たとえば、かつてアメリカのゴールドラッシュのとき労働者の間で、七日目に休む人とそうでない人がいた。休まない労働者は短期的には成果を上げられたが、やがて体調を崩してしまった。それに対し、七日目に休みを取った労働者は持続的に働き、そして生活していくことができたそうである。

しかし、現代の労働観はこの原因と結果を履き違えてしまっているのではないだろうか。つまり、神は本来労働から解放するために休みを与え、教会で人々を癒してくだされた。その結果、我々は元気に働いていける。それに対して、現代人はまず何よりも明日働くために休む。だから、その貴重な休日も精神的な不安やストレスですり減ってしまうのである。

私は、休息とは日常経験の世界とは切り離された特殊な領域であると考える。すべての活動の中断とは、それ自体出来事であり、まさしく神聖な時間といえるからである。このような生活リズムを作っていかないことには我々は心身ともに疲弊してしまうだろう。このように我々は祖先の時代から、日々のルーティーン活動の外に、あえて祝祭のような外部を作り出すことによって、システムを安定させる智慧を今日まで受け継いできた。このことを現代人は再認識するべきではないだろうか。

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コメント / トラックバック6件 to “休息と労働について”

  1. 明日働くために休む 言われてみればそうですねぇ。
    ケッコウ自分の休みは(どんな長さでも)死守するタイプですが、

    無意識に休日にも仕事の事考えるクセが付いてる気が。。。こえぇ!
    直そ直そっと!

    • akizukiseijin said

      dbadmin兄さん。コメントありがとうございます。最近寒かったり、暑かったりという日が続いていますね。お元気でしょうか。先日NHKのSongsという番組で、矢沢永吉さんの特集を観る機会がありました。特に印象深かったのは今回娘さんが歌手デビューしたことに関連して次のようにおっしゃっていたことです。

      「はじめはやめとけってさんざん言ったよ。でも、それでもどうしてもやりたいって言うから、それなら良し分かったと。でもやるからには腹くくれよって言いました。これは今の若い人すべてに言えると思うんだけど、今の時代何か夢中になれるものをもっているっていうことがとっても重要なんじゃないかな。その大きい小さいは全然関係ないよ。その人にとってそれが本当に大切なものならね。」

      やっぱり永ちゃんカッコいいなと思いました。尊敬してしまいます。この自分の信念をまっすぐに貫いていく姿勢(スピリット)にやはり只者ではないオーラを感じます。こういうポジティブな力を持っているからこそいまも多くのファンが彼を愛し、魅せられ、励まされているんですね。彼が30数年間ステージに立ち続けたことがそのままロックスターであり続ける存在証明だと感嘆しました。矢沢永吉よ永遠に。

      ―「駆け抜ける強靭な意志こそがロックン・ロールである」

  2. NANA said

    I agree with you. We must separate life from labor at least. Thank you.

    • akizukiseijin said

      ナナさん、コメントありがとう。いつも話している話題ですね。あなたのような知的な対話の友がいることに本当に感謝しています。

  3. Miho said

    働くことは大変な反面、いきいきと生きていくためにはとても重要なものだと思っていたけど、きっとこういう素朴な考え方って時代が違えば変わってしまう歴史制約的なものかもしれないね。今後のエッセイの展開を期待しています♪

    • akizukiseijin said

      古代から働くことは人々の心を安定させる社会的効果があると思います。特に若者による戦争や犯罪を抑止する効果すらも。それゆえに失業によって職を失う人が増えれば社会は不安定化します。それが今日の大きな社会問題の背景です。しかし、同時に仕事というものを、賃金労働のみと同一視していいのか、という疑問が残り続けます。Mihoさん、どうぞ今後の展開にご期待下さいね。またよろしくお願いします。

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