白い貝
Posted by Shota Maehara : 1月 7, 2009

幻空の 触れえぬ先の向こうで
かけがえのない比喩は 生まれては 消えてゆき
やがて一つの小さな川となる
それは流れ、見知らぬ土地を旅し、
神話の森を抜けて、
あなたの夢の中で、白い貝となる
歴史の結び目を解くようにして
単調なる水の雫をさけながら
記憶の言葉をさしだそう
繰り返し打ち寄せる波のように
安らぎと情熱は涸れることがない
それは千年の海を、今も
満たし続ける
(2004.9.28)
This entry was posted on 1月 7, 2009 @ 6:07 am and is filed under 詩.
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