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Shota Maehara's Blog

 「在日」という存在―リベラリズムの限界

Posted by Shota Maehara : 1月 8, 2008

私は、自分のことを徹底的な自由主義者とみなしているが、ナイーブにそのことを誇る気にはなれない。

なぜならば、私の友人に在日コリアン三世がいる。彼は、日本に三代にわたり住み税を納めたが、いまだ選挙権がない。こんな事実を前にして、自分だけの自由を喜んでいられるだろうか。正直、私は愕然としたことを覚えている。

たぶん彼らが、生きていく道は二つ。まず、その国と同化し市民となること。次に、その国を超えて、普遍的なコスモポリタン、世界市民として生きることだ。創造的な活動のためには後者の道を行くべきだ。ただしその道は険しい。

しかし、彼らを見ているとこれは紛れも無く自分自身のことだと思えてくる。私の理想は、日本人社会に属しているようでありながら、しかもその外に立っていることだ。そう、スピノザやマルクスのように。

ユダヤ人社会であれ、日本人社会であれ、一つを固定的な絶対の真実と見なす中からは創造と批評は生まれない。つねに境界線にとどまる。これをドイッチャーに倣って「非日本人的日本人」と呼ぶなら、そんな生き方を選びたいといつも思っている。

そして、このコスモポリタニズムにこそ自分の自由主義の限界を超えるカギがあるような気がしているのだ。

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コメント / トラックバック6件 to “ 「在日」という存在―リベラリズムの限界”

  1. パンプキン said

    非常に知性的なセンテンスですね・・ 私は本業で、いろいろな国籍の人達と接することになるんです。もちろん韓国、北朝鮮、ブラジル、ぺルー、ミャンマー・・・特にミャンマーから来た子供の父親は、反政府活動家で、亡命するように日本に流れてきて、現在実業家として日本に暮らしているんです。宗教もさまざまで、キリスト教(プロテスタントやカトリック・・etc.)イスラム教・・・同時に扱うことになります。 複雑な対応を迫られる中で、いろいろと勉強になりそうです。

  2. すばらしいコメントいただきありがとうございました。多文化な文脈の中でお仕事をされているのですね。羨ましい限りです。パンプキンさんのような方が日本を変えていくはずです。私の書くものがパンプキンさんのお仕事の一助になれればこんなに嬉しいことはありません。              ☆ 私のブログは時事的なテーマに関心を持ちながらも、それをあえて表に出さず、そこから深く掘り下げるように書いています。それにしてもパンプキンさんがかかわりのあるアジア諸国や南米諸国の経済発展はITによって目覚しく変わってくる部分と、それでも変わらない部分の落差によって今後も眼が離せない地域ですね。影ながら私もパンプキンのお仕事を応援しています~!お互い頑張りましょう!

  3. アマゾン said

    二つの道以外に、祖国に帰るか、もう一つ自分達のイスラエルを創るかという選択肢がありますが、仰る通りこれらはあまり現実的ではありませんね。私も今後こういった問題をグローバルな文脈の中で自分が今後どう生きるのかという主体的な問題として考えていきたいと思います。参考になりました。

  4. 龍太 said

    最近のITシステム開発では中国、インドを初めてとしてグローバルにコラボレーションするケースが飛躍的に増えています。今後はあらゆる産業で同様の方向が加速されるでしょう。そういう時代になれば何処の国に生まれたとか国籍がどこか?は大した問題ではなくなる筈ですが、在日の問題は選挙権など基本的人権を与えられないと言う別の問題が残ります。この点は日本の政府が一刻も早く、レギュレーションを緩和するべきでしょうね。

  5. そう願いますが、現実的には厳しいでしょうね。経済のグローバル化が進めば、あらゆるヒトの帰属意識が消えてゆくと思いきや、ますますナショナリズムが高まってきている現状が一方にあります。もちろん、これは直接的には、国家間や国家内での経済格差や貧困の問題が背景にある。しかし、「民族」という問題は、極めて根の深い問題だと最近調べてみてつくづく感じます。「民族」とはいうなれはフィクションですが、それが必要なフィクションでもあるからです。これについては別の機会に勉強の成果も含めて考えていることをこのブログでも書くつもりでいます。

  6. sugito36 said

    私は日本人なので、日本の悪口は言いたくないが、日本は、やはり、閉鎖的です。島国根性が抜けていない。世の中は、益々グローバル化が加速しているというのに、世界の笑いものになってしまいますね。ちょっと難しいけれど、大事な問題に心を染めさせていただきました。ありがとうございました。

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