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Shota Maehara's Blog

人を裁くな。あなたが裁かれないためである。―マタイ福音書第7章1節

Posted by Shota Maehara : 1月 1, 2008

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今日たまたまテレビを観ていたら、女優の大空真弓さんのご子息がドラッグで三度目の逮捕をされたニュースを報じていた。大空さんは会見を開いて、「もう一度息子を産み直したい」と話していた。

この某番組スタジオには教育関連でよく出てくるコメンテーターなどがおり、なぜ精神病院に入れて完全に薬物と手が切れるまで治療させないのか、また悪友と手を切らなければ根源は断ち切れないと発言していた。そして、司会者は「三十二歳にもなる男の起こした事件を、なぜ母親である大空真弓さんが代わりに出てきて謝罪会見するのか。」と述べ、全く子供を自立させられなかった大空さんの子育てのやり方を強く非難していた。

だがその時、同じくスタジオにいた萬田久子さんをカメラが写した時、その顔が何やら苦しげで曇りがち表情をしていた。それはほんの一瞬の出来事だったが、私はどんな雄弁なコメントよりも強いメッセージをそこに読み取れそうな気がした。彼女は実際何も話していないが、むしろそのことによって自分がこのスタジオでの人を誹謗中傷する雰囲気には同意しかねることを伝えていた。

確かに有名な女優さんの息子であることのプレッシャーとそれぞれの家庭内で離婚・別居等の事情があるとしたら、それはきっと他人には推し量ることのできない不安や葛藤があったのではないかと想像すると、ハッとしてさまざまなことに気づかされる。もしかすると私もまた他人の痛みに対する想像力が欠如していたのではないか、と。

後で知ったことだが、萬田久子さんご自身も不倫問題で騒がれ、女手一つで子供を育てるシングルマザーの時期があったそうだ。以前私の職場には女手一つで子育てをする凛として強い女性の同僚たちがいた。なかなか男には分かりづらいものだが、彼女らには腹を痛めて子供を産んだ女として母としての強さと責任感があった。確かにそれは世間でいえばまっとうではなかったかもしれないし、後ろ指を指されることもあったかもしれないが、それが人生というものではないか。そして人はそれをみんな受けとめて、背負っていくのだから。

萬田さんの人生もきっと平坦なものではなかったであろう。しかし、私は彼女が嘘をつかない人であると直観した。人間のきれいな部分もきたない部分もともに知って引き受けながら生きているからこそ、他人の痛みへの想像力が生まれる。彼女の人間として女優としての魅力は、そういうこころの奥深いところからにじみ出てくるものなのだろう。

人を裁くな。あなたが裁かれないためである。―マタイ福音書第7章1節

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