同伴者としてのイエス
投稿者: akizukiseijin : 10月 28, 2009
イエスがこれらの不幸な人々にみつけた最大の不幸は彼らを愛する者がいないということだった。彼らの不幸の中核には愛してもらえぬ惨めな孤独感と絶望とが何時もどす黒く巣くっていた。必要なのは『愛』であって、病気を治す『奇蹟』ではなかった。人間は永遠の同伴者を必要としていることをイエスは知っておられた。自分の悲しみや苦しみをわかち合い、共に涙をながしてくれる母のような同伴者を必要としている。―遠藤周作 『イエスの生涯』(新潮文庫、p.107-8)